歯の色、白さが人によって違うのはなぜ?

歯の色は見た目の印象を大きく左右します。

最近ではマスクを外して外出する人も増え、ホワイトニングなど歯を白くする施術への需要が高まっています。

歯の色は人によって違いますが、なぜなのでしょうか。

 

◎歯の色に個人差がある理由

これは歯の質の違いによるものです。

歯は、表面がエナメル質、その下に象牙質があり、象牙質の中に歯髄(神経)があります。

白色のエナメル質は半透明であり、象牙質は黄色っぽい色をしています。

歯が真っ白でなく黄色みを帯びているのは、象牙質の色が透けているためです。

 

エナメル質の色、透明度・厚さや、象牙質の色は歯によって異なります。

これらの組み合わせによって歯の色が決まります。

 

◎歯が黒っぽくなる

大きな虫歯や歯の打撲により歯髄(神経)がしんでしまうと、歯は徐々に黒っぽく変色してきます。

虫歯の治療で神経を取った場合も変色してきます。

神経のない歯はホワイトニングでは白くなりづらいため、セラミックなどの被せ物で白くすることができます。

 

◎飲食物に含まれる成分による着色

飲食物に含まれる成分が歯の表面に付着し、歯が黄ばんでしまうことがあります。

コーヒーやお茶、カレーなどの食品に含まれる色素は、歯の表面に付着して着色の原因となります。

着色による歯の変色は、歯のクリーニングにより除去し、歯を元の白さに戻すことが可能です(歯の内側から変色している場合には、クリーニングでは白くできません。

 

◎歯の白さを保つためには

着色の原因となる飲食物や喫煙をできる限り控えることで歯を白い状態に保つことができますが、なかなか容易ではありません。時間とともに歯の表面には着色が起こりますので、定期的にクリーニングを受け、汚れをためないことが大切です。