口の中の傷は皮膚の傷より数倍治りが早い?!
ケガをした動物が自分の傷口を舐めている姿を見たことはありませんか?
これは本能的な行動といわれていますが、実は、唾液には止血を助けたり、傷口に侵入するバイ菌を破壊し、炎症を抑える成分が含まれているのです。
人間の唾液にも、抗菌作用があるリゾチームやペルオキシダーゼという酵素や、母乳や涙、汗にも存在するラクトフェリンという感染防御機能をもったタンパク質などが含まれています。
口の中の傷が体の皮膚に比べて化膿しにくかったり、治癒が早かったりするのは、これらの作用が働くからです。
唾液をしっかり分泌するには、よく噛むことが有効です。
よく噛んで食べることは、食べ物の消化を助けて胃腸の負担を軽減するだけでなく、外から侵入してくる細菌やお口の細菌の繁殖を抑え、体内への侵入を守ることにもなるのです。
また口の中が傷ついた時、唾液の量が少ない人は、口の中の自浄作用や殺菌力が低いため、傷口の細菌により口内炎になりやすいと言われています。
日頃から、唾液の分泌を増やすように、唾液マッサージをおこなったり、食事の際は、よく噛むことを心掛けて美味しく食事をいただきましょう。
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