マタニティデンタルライフ★
こんにちは、名古屋みなと歯科・矯正歯科です。先日当院に勤めていたスタッフが元気な赤ちゃんを出産しました!おめでたいことです。また、当院にも妊婦さんが数多く来院されます。そこで、今日は妊娠中のお口の中の変化とケアについて取り上げたいと思います。
【妊娠中のお口の中の変化】
妊娠により女性ホルモンの分泌が増加すると、歯周病原性菌(特にPrevotella intermedia)が増殖しやすくなります。同時に歯茎の血管透過性が高まるために炎症や出血が起きやすくなります。その結果歯肉炎が生じやすくなったり、既にあった歯周炎が悪化しやすくなります。また、唾液のネバネバ度も上がるためプラークも溜まりやすくなることからも歯肉炎になりやすくなります。
このような妊娠中におこる歯肉の炎症を「妊娠性歯肉炎」といい、妊婦の30~70%に発症すると言われています!最近では、進行した歯周病が早期・低出生体重児出産のリスクを高めるとの報告もありますので、妊娠中の口腔内のケアが重要になってきます。
そうは言っても妊娠初期はつわりによって食事回数が増えてしまったり、気持ち悪くてブラッシングが困難になること、妊娠後期は一度に食べられる量が限られてくることによる食事回数の増加、などの理由により口腔ケアが不十分になりやすいです。口腔ケアが不十分になることで妊娠性歯肉炎の悪化や、う蝕になりやすくなってしまいます。
【妊娠中のお口のケア】
様々な心身の変化により負担の大きい妊娠中ですので、毎日無理なく行える口腔清掃をしていきましょう!
①歯磨きのタイミング
基本は“食後の歯磨き”ですが、体調が悪いときもありますので、しっかり決めずに体調が良いタイミングで行って下さい。歯磨きが出来ないときはうがいだけでもするようにしましょう。また、入浴中は吐き気がおきても気にせずにすみますのでおすすめです。
②清掃用具
歯ブラシが気持ち悪い場合はヘッドの小さい物が吐き気を催しにくくおすすめです。子供の仕上げ用歯ブラシを使ってみて下さい。また、短時間なら歯磨き出来るという場合は、効率よく磨ける電動歯ブラシが良い場合もあります。
歯磨き粉は気持ち悪ければ使用しなくても問題ありません。香りによってはできるという場合は様々な香味の歯磨き粉が市販された居ますので、気分によって変えてみるのも良いと思います。
デンタルフロスは柄のついていないものだと、お口の中に指を深く入れないといけないため、難しい場合は柄付きの“ウルトラフロス”がおすすめです。
当院でも様々な清掃用品を取り扱っておりますので、気になる方は是非検診にいらして下さい。